生徒の学習機会を最大限に生かし、教育現場を活性化

聖徳学園中学・高等学校
校長
伊藤
正徳様
情報システムセンター長 ICT支援員
横濱
友一様

昭和2年設立の学校法人。現在は、中学校、高等学校合わせて800人以上、教職員は100名弱が在籍。教育方針としては、聖徳太子の「和」の教えにより、優れた人格を育成することを根本とし、「人」「知識」「世界」とつながる力を尊重しています。

スピード感のある対応が
教育現場にマッチしていた

Talknoteを導入したきっかけ

横濱先生:導入のきっかけは社会的背景と本校の抱えていた課題の二つがあります。

現在、コミュニケーション能力の育成が社会や保護者から求められています。「グローバル教育」「アクティブラーニング」「新卒採用」を語る際もそのコミュニケーション能力というワードは欠かすことなく登場します。そのため、コミュニケーションツールに興味を持ち始めました。

また、本校は生徒と先生の距離がとても近いことが特徴の一つなのですが、生徒が勉強や部活の悩みを話したい時、部活、会議などで、職員室に先生が不在のことがありました。先生に話を聞いてもらいたいという気持ちにすぐに応えることができていなかったんです。それが大変残念だなと感じていました。

伊藤校長:教員間の情報共有にも課題はありました。業務報告が遅かったり、会議などで報告時間が長く、教育についての意見交換に時間を割けていなかったんです。

横濱先生:このような社会的背景、保護者からの要請、本校の課題も踏まえ、生徒を含めた学校全体で利用するコミュニケーションツールの導入検討を開始し、トライアルで幾つかの社内SNSやコミュニケーションツールに登録をしました。

検討過程について

横濱先生:他社ツールとは競合せず、すぐにTalknoteで決まりましたよ(笑)。その理由は、Talknote社のスピード感ある対応です。無料トライアル登録をした直後、担当の方からすぐにお電話がありました。セールスの方だけではなく、サポートの方も素早く、丁寧な対応をいただいています。教育現場というのは、失敗が許されない環境です。致命的なミスがあると、保護者、生徒から不信感を抱かれてしまいます。Talknoteを利用する際、致命的なミスがあった場合、素早い対応が必要です。そういった意味で、Talknote社の対応のスピードは教育現場にマッチしていました。質問をして、2日3日返信がない会社には任せられませんでした。

Talknoteを利用しないことが、
生徒にとってのリスク

導入する際のリスクについて

横濱先生:リスクに感じていたのは、生徒よりも先生の利用でした。今の時代の子どもはメールよりメッセンジャーの利用が当たり前です。一方で、大人はそのようなツールに慣れていない方もいましたので、まず、先生からトライアルで導入をし、システム研修を行い、利用上の注意点などを説明しました。

伊藤校長:生徒にとってリスクなのは、情報リテラシーの実践教育を受けないことではないでしょうか。中学生でスマホデビューをし、使い方も知らないのに、LINE、Facebookを使って瞬時に外の世界とつながってしまうことは大変危険です。教育者として安心安全なものから利用して慣れていき、学外でのSNSを使いこなす、その段階を踏むべきだと考えています。Talknoteを利用する環境がないことが彼らの人生にとってリスクだと思うんですね。

横濱先生:安心安全なものを提供する一方で、生徒には自由にSNSを利用して欲しいと考えています。大人が作ったルールで、生徒の利用に制限をかけていては、子どもの潜在的な能力を引き出せませんから、できるだけ自由な環境かつ教員の目が行き届き、指導できる環境を求めていました。そこで、Talknote社に生徒間のメッセージを禁止するシステムやグループ作成権限のカスタマイズをしてもらいました。グループ作成権限があるおかげで、生徒はグループを作成できません。また、全ての投稿やコメントをログで確認できますので、Talknote上に目の行き届かない部分はありません。このようにして、生徒に対して利用上のルールを作らず、仕組みで安心安全で自由な場を作り上げていきました。

聖徳学園中学・高等学校 風景

学校をマネジメントするのには、
必要不可欠なツール

活用法について

<先生̶生徒間>
・HR(ホームルーム):朝学習の解答やHRでの連絡事項、HRで言い忘れたこと、PDF化したカラーの学級通信などを投稿しています。その投稿に対して、未読/既読がわかるので便利です。台風の前日に、一クラスだけHRで休校対応について共有をし忘れてしまったんです。そこで、Talknoteを利用してその内容を共有し、未読の生徒が1名いたので、その家庭だけ個別に電話で伝えました。

・文化祭:文化祭準備では、企画ごとにグループがあります。文化祭は夏休みを挟むので、グループのミーティングに出席できない生徒もいます。そこで、ミーティングで話した内容や作業進捗の共有を行っています。

・保健室:保健室に来た生徒を担任に伝えるグループになります。保健室の先生が「@ 担任の氏名/生徒名/クラス/何時に保健室に来たか/理由」のフォーマットで、投稿をします。退出して授業に戻った時はコメント欄で
保健室の先生「11:23に退出しました」
担任「ありがとうございます!」
といったやりとりが見受けられます。このグループを運営することで、生徒に対しての対応がスムーズになりました。

<職員間>
・職員会議:今までの職員会議は、事前に人数分の資料を印刷して、その資料に書いてある事を報告するという会議運営で非常に時間がかかっていました。今は事前に、資料を共有し、確認するという手法を取っています。口頭での報告が少なくなり、会議の時間が短縮されましたし、余った時間でワークショップを行ったりと効果的な時間活用ができています。

横濱先生:生徒たちは非常に多くのコメントやいいね!をします。鉄道研究部の生徒が、コンテストで受賞した際にグループで「立ちっぱなしで疲れたわ~」と投稿したのですが、そこに対して「おつかれ!」「湿布はっておけよ!」と日常会話が始まるんですね。コメントをしている子が、つい3日前まで喧嘩していた子なのに…と、私もそのやりとりを微笑ましく見ています。あとは、HRや授業中、みんなが同時に発言する時、私の耳には入ってこない、かき消される声があるんですね。Talknote上には、それが一文一文残っている。その文章を見ていると、この生徒は内気だけど、本当は発言したいのかなとか、新たな発見があります。だから、その生徒に発言しやすい環境を作ってあげることで、発言を促し、授業が活発になっていきます。

聖徳学園中学・高等学校 風景

導入後、生まれた効果について

横濱先生:帰宅時間が早くなりましたね。今までは、職員間で話し合いたい時など、その職員を待つ必要があり、帰宅時間が遅くなっていました。Talknote上でのやりとりが可能になったことで、待つ必要もなく帰宅ができます。生徒の小論文や宿題の添削など机上でしかできなかったことも、 いつでもどこでもTalknote上でできるようになり、業務が効率化し、帰宅時間が早まっているという事例もあります。帰宅時間が早くなっただけでなく、教育にも確実に良い影響を与えています。実際に、先生が生徒と二人だけのグループを作成し、そのグループ内で添削を行っていて、書いた小論文の写真を生徒が投稿をし、コメント欄で先生がアドバイスや修正をしています。これは、大変素晴らしいことです。先生と対面で話せる時間が限られているので、一人一人に対して十分なフィードバックができないなど、時間の制限によって、生徒の積極性を無駄にしてしまっていましたが、会話のようなコミュニケーションができるTalknoteでその制限からは解放されましたし、生徒の学習機会は以前よりも増えています。生徒、先生だけではなく、保護者の方にも大変好評です。利用料金をお支払いしているのは保護者ですので、学級通信などの配布はTalknote上でも行われていて、生徒から親へ伝えてもらっています。また、学校での出来事をTalknoteを見せながら、家族に共有をしている生徒もいるようです。

伊藤校長:職員室のコミュニケーションの質が向上しました。今までは対面で会話することのほとんどが業務報告で、そこに膨大なエネルギーを費やしていました。ゆえに、授業、生徒、教育についての会話に時間が割けていませんでしたが、今は本当の意味で価値ある議論が職員室でできるようになりました。また、職員間の抜け漏れ、伝え漏れは無くなりましたし、学校で何が起こっているのか全てを把握できるようになりました。トップとして学校をマネジメントしていくのには欠かせないツールです。

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